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大豆を植えてから収穫するまで、北海道の大豆畑の記録

大豆の国内自給率は6%しかありません。
今回は、その貴重な大豆を作っている北海道の農家さんにご協力をいただき、大豆を植えてから育ち、収穫するまでの間を追いました。

2月 雪深い冬の大豆畑

大豆畑の広がる北海道空知、石狩地区の様子をお伝えします。
道内でも指折りの豪雪地帯を有する当地区は、例年以上に毎日降り積もる雪で辺り一面、ふか~く覆われて、まさに雪国北海道!といった様子です。

北海道空知、石狩地区の雪景色

冬の数ヶ月、手付かずとなる広い畑は、降り積もった雪の麺がどこまでも続く白い世界。
ちょっと不思議な風景です。

厳しく、味気ない風景にも見えますが、冬の間、時折しか見せない真っ青な空と白い雪景色などは「おお~っ!さわやか~!」とテンションが上がります。
また、夕暮れ時、遠くに沈む夕日に映える冬景色も、ちょっと違った表情があっていい感じなんです。

北海道の雪景色

厳しさもあってこそ、ちょっとした瞬間に「やぱり良いな~」って思えるのかもしれませんね。
あと一ヶ月もすれば、深い雪も溶け始めて春が近づいてきますよ。

4月 春先の大豆畑の様子

本州ではもう桜が開花する頃、北海道の畑にはまだ雪が残っています。
11月頃から続く雪の世界も、ようやくゴールが見えてきました。
さて、畑の様子を覗いてみると…?

雪の中の大豆畑の様子

何かが畑に撒かれています。
実はこれ、炭の粉。白い雪に炭でグラデーションが描かれると、色の付いたところから雪解けが早まって、作業が早く始められるんです。
雪の多い北海道の畑では欠かせない作業ですね。

いよいよ農家さんも、今年の農作業を本格的に始めます。

5月上旬 まっさらな畑に大豆の種まき

5月のはじめから中旬、気温がぐっと上がってきた頃に、大豆の豆まきが始まります。
農家の皆さんは作業機に乗って大忙し。

畑の土を混和してふかふかの土のベッドを作ったら、種まきの準備万端!
機械で大豆を正確に丁寧にまいていきます。

大豆の種まき中

ちなみに、この畑の広さはおよそ3.5ヘクタール。
サッカー場でいうとコート4つ分はすっぽり入ってしまう広さですから、その全面に大豆をまいていくのは大変な作業です。

早ければ、種まきから10日ほどで、地面から発芽した大豆が顔を覗かせてくれます。

5月下旬 豆まきから発芽まで

5月の半ばから始まった種まき作業も、折り返しを過ぎ、もう少しで作業を終えるところです。

土にまかれた大豆は、春の暖かさを感じて太陽の光に向かって、力いっぱい頭を持ち上げはじめました。
まだ小さな体ですが、硬い地面を割って一生懸命にのびあがる姿は、なんとも力強いものですね。

芽が出てきた大豆

雨をもらって、またよい天気に恵まれれば一気に勢いをまして成長していきます。

6月上旬 雑草との戦い

6月になって、北海道は徐々に清々しい季節に入りました。
種まき作業もひと段落ついて、畑では大豆が一生懸命成長していますが、同時に、大豆を合わせて次々と伸びてくる雑草たちとの戦いが始まりました。

大豆の若葉と雑草

除草剤を使えば、広い畑に雑草が広がるのを抑えるのは簡単です。
ですが、この畑では農薬や化学肥料の使用量を普通の半分以下に抑えた栽培方法をとっています。
できるだけ農薬の使用を少なくして、機械を使ったり、時には広い畑を歩いて手作業で雑草を抜いていきます。

6月下旬 雨が上がったら

6月は雨が続きました。
雨が降ると畑に入れないので、その間に雑草が一気に育ってしまいます。
雨が上がったらすぐに畑に入って対処し、草を土で埋めて…、気が抜けない作業が続きます。

大豆畑

て、土の中の様子を見てみると、大豆の根っこにびっしり、つぶつぶが…。

大豆の根

実はこれ、根粒(こんりゅう)と言って、マメ科作物の根に寄生する微生物が作る粒です。
この微生物たちは、大豆がほしい養分を空気中から根っこを通して運んでくれる、大豆の大切なパートナー。
大豆は成長するための養分のほとんどを、この根粒に頼っています。
自然本来の力を最大限に利用して育つのが大豆なんですね。

8月下旬 大豆に実がつきました

このまま順調に進めば収量も期待できそうです。
気温が低くなってしまうと豆の太りが悪くなってしまうので、まだまだ気温は気になるところ。

大豆畑

大豆の背丈はすくすく伸びて、一番上の葉っぱが80cm近くのところまで成長しました。
大豆も莢の中で順調に育っていて、ゆでて食べると美味しい枝豆の時期を迎えています。

大豆(枝豆)

これから実がしっかりと太るための大事な時期になっていきます。

9月 畑が緑から黄色に

大豆の葉っぱや茎から水分が抜けていき、先月の青々した畑から、黄~茶色の畑に変わりつつあります。
「登熟」と呼ばれるこの期間は、それまで大きく育った大豆にとって総仕上げの時期。
子孫を残そうと最後の栄養分を実に集中させていきます。

大豆畑

黄色くなった莢の中には、緑色からクリーム色になった大豆の姿が。
水漬けして膨らんだときの大豆の姿そのものですね。
ここからだんだんと水分が抜けていくと、固くて真ん丸な大豆に仕上がります。

黄色くなった莢の中の大豆

10月 ついに収穫

5月に種まきをし、元気に育ってきた大豆たちがいよいよ収穫時期を迎えています。
今年は、春先から雨不足で芽生えが遅れたり、夏にも雨が少ない時期があったりと、大豆にとって大変な年でしたが、なんとかここまで育ってくれました。

今年は収量、品質ともにまずまずと言ったところでした。
およそ半年ほどかけて広い畑で育った大豆たちは、これから形の悪い大豆やゴミが取り除かれ、蒸し豆となる時を待つことになります。

大豆の収穫・トラクター


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