育脳コラム⑩夜食に“育脳”スープのすすめ


スープ

小山浩子(こやまひろこ) 料理家/管理栄養士/フードビジネスコーディネーター。
小山 浩子(こやま ひろこ)
料理家/管理栄養士/フードビジネスコーディネーター
大手食品メーカー勤務を経て2003年フリーに。 料理教室の講師やコーディネイト、メニュー開発、栄養コラム執筆、NHKをはじめ健康番組出演等幅広く活動。著作も多数あり、『目からウロコのおいしい減塩「乳和食」』(主婦の友社)で2014年グルマン世界料理本大賞イノベ―ティブ部門世界第2位を受賞。 健康と作りやすさに配慮したオリジナルレシピを多数考案。日本で唯一のミルク料理研究家でもあり、メディアで話題の乳和食の発案者でもある。

寒い冬には、温かいスープで体を温め、代謝を高めることでスムーズに栄養が脳まで運ばれていきます。
受験シーズンには、お子さんの夜食にも消化の良いスープはおすすめです。
では、スープに何を入れたらいいのでしょう。

まず大切なのは、脳のはたらきの主役である神経細胞のもとになるたんぱく質です。そこに脳の情報伝達に欠かせないカルシウム、ビタミン、ミネラルがプラスされれば理想的な食べ合わせとなります。

ただし、カロリーや脂肪は抑えてください。
夜食というと、脂っこいラーメンやうどん、パスタや菓子パン、おにぎりなどが一般的ですが、炭水化物過多の夜食では、食後、すぐに血糖値が上がり血液は胃の方に奪われてしまうため、頭の働きは鈍くなり、理解力、記憶力が落ち、能率はあがりません。
勉強をしながら、スナック菓子等をつまむのも胃腸の働きが活発になる分、脳の働きが妨げられます。
そして極力、炭水化物や動物性脂肪は控えてください。

おすすめの食品としては、野菜、海藻、白身魚、脂肪の少ない部位の鶏肉、豆製品、乳製品、卵があげられます。

鶏、牛乳、ブロッコリー、にんじん、かぼちゃ、卵、納豆、豆腐、蒸し豆

胃内停留時間が短い調理法であることも望ましい訳ですから、このことからもスープは理にかなっています。
ミキサーを活用して、ペースト状にして、味つけはシンプルに顆粒のコンソメで。

受験シーズンの時期でしたら、かぼちゃと蒸し大豆のスープがおすすめです。
かぼちゃ50g、玉ねぎ1/8個をすべてスライスして電子レンジに2分かけます。あとは、蒸し大豆大さじ1、牛乳150ml、顆粒コンソメ小さじ1/3をすべて合わせてミキサーにかけるだけです。
黄色の色は脳を目覚めさせ、活性化させる色でもあります。ほんの少しカレー粉を加えて味に変化をつけるのもいいでしょう。

夜食に育脳”スープ

小山浩子(こやまひろこ) 料理家/管理栄養士/フードビジネスコーディネーター。
小山 浩子(こやま ひろこ)
料理家/管理栄養士/フードビジネスコーディネーター
大手食品メーカー勤務を経て2003年フリーに。 料理教室の講師やコーディネイト、メニュー開発、栄養コラム執筆、NHKをはじめ健康番組出演等幅広く活動。著作も多数あり、『目からウロコのおいしい減塩「乳和食」』(主婦の友社)で2014年グルマン世界料理本大賞イノベ―ティブ部門世界第2位を受賞。 健康と作りやすさに配慮したオリジナルレシピを多数考案。日本で唯一のミルク料理研究家でもあり、メディアで話題の乳和食の発案者でもある。

蒸し豆のチカラ