蒸し大豆でコラーゲン代謝を高め、美肌力アップ!


鏡で肌をチェックする女性(横顔)

【1】美肌に大事なコラーゲンは、「量より質」!

コラーゲンは、「たくさん摂ったほうがいい!」と思って、ドリンクや食べ物で摂っている人も多いもの。
コラーゲンの量は、35歳ごろがピーク、そこからだんだんと減少していく…というイメージですが、
実は60代になっても、「量」はピーク時から10%程度しか減っていないのです。

コラーゲン量のグラフ

美肌に大事なのはコラーゲンの「量」ではなく「質」。
コラーゲンの代謝を高め、コラーゲンが硬くなりすぎないようにするのがポイントです。

【1-1】コラーゲンって何?

コラーゲンはたんぱく質の一種で、肌だけではなく、骨や腱などを構成しています。
人のたんぱく質の30%を占めるとも言われています。

たんぱく質は「アミノ酸」が集まってできたもの。
たんぱく質を食べると体の中で消化され、アミノ酸(またはアミノ酸がいくつかくっついた「ペプチド」)に分解されます。
吸収されたアミノ酸やペプチドは、骨や筋肉、皮膚などを作る材料として使われます。

コラーゲンも同じで、食べても「コラーゲン」としてそのまま吸収されるわけではなく、
分解され、アミノ酸として吸収されます。

【2】女性ホルモン「エストロゲン」の減少も原因のひとつ

新しいコラーゲンの生成に深く関わっているのが、女性ホルモンの「エストロゲン」。
エストロゲンが減少すると新しいコラーゲンの生成量が減り、古いコラーゲンが残ってしまいます。
お肌の悩み=コラーゲンの質の低下の原因のひとつは、女性ホルモンの減少にあったんです。

エストロゲンは年齢とともに減少していくので、食べ物で働きを補いましょう。

肌を気にする女性

【3】美肌を保つための食改善

【3-1】たんぱく質をしっかり摂る

コラーゲンの材料はアミノ酸。
普段の食事から「たんぱく質」をしっかり摂ることが大事です。

でも、肉などを食べ過ぎると脂肪を摂りすぎないか心配…、脂っこいものは食べにくい…。
そんな方におススメなのが、「大豆」です。

たんぱく質を構成する20種類のアミノ酸のうち、11種類は人の体で作ることのできるもの。
そして残りの9種類が人の体で作れず、食べ物で摂る必要のあるもの。(=必須アミノ酸)
大豆は「必須アミノ酸」をすべて含み、肉にも負けない良質なたんぱく質がたっぷり!
肉に比べて脂質も少なく、食べやすいのも特徴です。

【3-2】イソフラボンでエストロゲンの働きを助ける

エストロゲンの減少を補うために積極的に摂りたいのが、「大豆イソフラボン」。
大豆イソフラボンはエストロゲンと近い働きをするので、コラーゲン生成を促すことが期待できます。
大豆イソフラボンは、大豆の中でも胚軸(芽になるところ)に多く含まれています。

※美肌意外でも注目されることが多いイソフラボン。ぜひこちらの記事も合わせてお読みください!
アンチエイジングを助ける蒸し豆パワー→
蒸し大豆のイソフラボンが女性の命を守る→

【3-3】食物繊維とオリゴ糖で美腸に

肌の老化を抑えるためには、腸内環境を整えることも大事。
腸に悪玉菌が増えると、腸で発生した悪性のものが血液にのって巡ります。
肌にも到達し、肌のバリア機能を下げてしまうことも…。

「大豆」には、腸内の善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖が含まれています。

おなかの調子を気にする女性

【4】大豆のイチオシ調理法は「蒸し」

大豆を使った食べ物はたくさんあり、何を食べればいいか悩みます。
肌のコラーゲン代謝をあげるために大切なのは、たんぱく質、イソフラボン、食物繊維&オリゴ糖。
これらを効率よく摂るためにおススメなのが、「蒸し大豆」です。

豆腐や豆乳は、調理過程で「おから」を取り除くため、食物繊維が減ってしまいます。
ゆで大豆は、長時間お湯で茹でる間に、水に溶け出しやすいイソフラボンやビタミンなどが流れだしてしまいます。

蒸し大豆なら、大豆をまるごと蒸しているから栄養がぎゅっと詰まっています。
シンプルな味で、色々な料理にあわせて使いやすいのもおススメのポイント。

蒸し大豆で食改善!基本の食べ方とおすすめアレンジ→

蒸し豆と豆製品

【5】まとめ

コラーゲン代謝を上げるためのおススメ食材として、大豆(蒸し大豆)をご紹介しました。
代謝を上げるためには、食事全体のバランスも大切。
大豆でたんぱく質、イソフラボン、食物繊維などをしっかり摂りながら、
様々な食材と組み合わせ、偏ることなく、バランスの良い食事を心がけましょう!

参考:
コラーゲンって本当に効果があるの?(独立行政法人 国立健康・栄養研究所)
たるみに効く コラーゲンのとり方 (日経ヘルス)


蒸し豆のチカラ